iDeCo(イデコ)とつみたてNISA。
どちらも運用益は「非課税」!さらにiDeCoは掛け金が「全額所得控除」されます!
うまく活用できればとてもお得な制度ですね。
でも加入するならお得な部分だけではなく、加入費用や手数料などの諸経費はいくらくらいかかるのか?という部分もしっかり把握してからのほうがいいでしょう。
ここではiDeCoとつみたてNISAの経費について比較しながら詳しく見ていたいと思います。
iDeCoとつみたてNISAのかかる諸経費は?
iDeCo | つみたてNISA | |
---|---|---|
1)加入時 | 2,777円+α | 0円 |
2)運用期間中 積み立てを行う場合(毎月) | 167円+α | 0円 |
3)運用期間中 積み立てを行わない場合(毎月) | 64円+α | 0円 |
4)給付時・売却時 | 432円 | 基本0円 |
5)移管時 | 0~4320円 | 0円 |
(+αは金融機関によって変わります。)
1)加入時
iDeCoは加入時に国民年金基金連合会に2,777円払わないといけません。これは絶対。
+αの部分は金融機関によって、手数料として1,080円払わないといけないところもあります。(ほとんどは無料です)
つみたてNISAは加入手数料はなく無料です。
2)運用期間中 積み立てを行う場合(毎月)
iDeCoでは積み立てを行っている間は毎月、国民年金基金連合会手数料に103円+事務委託先金融機関(信託銀行)に64円で167円は必ず払わないといけません。
+αで口座管理手数料を金融機関に払わないといけません。(無料~450円)
つみたてNISAは口座管理手数料無料。購入手数料も基本無料です。(※現時点ではETFのみ購入手数料あり)
3)運用期間中 積み立てを行わない場合(毎月)
iDeCoで積み立てを行わず運用だけをしている期間は国民年金基金連合会手数料の103円は必要なく、事務委託先金融機関への64円が必要になります。
+αの口座管理手数料は上と同じです(無料~450円)
つみたてNISAは上と同じく無料。
4)給付時・売却時
iDeCoは送金1回あたりに432円かかります。これはどこも共通です。
これは税金とは別の手数料です。受け取り方は税金+手数料でコストが一番低い方法を検討しましょう。
つみたてNISAは基本無料。(ファンドによってかかるところも。ETFも売却手数料がかかる。)
5)移管時
iDeCoでは金融機関によって異なるが基本無料。投信信託のラインナップが充実してる大手ネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券など)は4,320円の移管費用がかかる。
つみたてNISAは無料です。
信託報酬
上の1)~5)は金融機関や国民年金基金連合会などに支払わないといけない経費です。
それに加えてファンドごとに決められた信託報酬というものがあり、これはiDeCoでもつみたてNISAでも同じようにかかります。
信託報酬とは持っている商品の純資産総額に対して年間にかかる経費です。
大体の数字ですが低いもので0.13%程度~、高いもので2%を超えるものもあります。
信託報酬はずっとかかる経費なのでここはしっかりとチェックしておきましょう。
まとめ
ここではiDeCoとつみたてNISAの経費について比較してみました。
よく似ていますが基本的に違う制度なので、全く同じようには比較できません。が、経費だけをみるとつみたてNISAはほとんど無料なのでお得といえます。
ただiDeCoは経費の部分ではかかりますが、掛金が「全額所得控除」になるので一概にどっちがお得とは言えません。
どちらにもメリット、デメリットがあるのでしっかり理解して使い分けていきましょう。
あと、ポイントとしてはどっちも長期投資をしていくので信託報酬や口座管理手数料などのコストはできるだけ低いところを選びましょう。長期になればなるほどずっとかかるコストは少しの違いですごく大きいですけらね!