iDeCo(イデコ)と国民年金基金っていったいどっちがお得なのか?
色々と調べて私なりの結果が出ましたので発表したいと思います(笑)
もちろんこれはどっちが正解とかはなく、人それぞれのライフプランや考え方によって変わるので参考程度に見ていただけたらと思います。
イデコと国民年金基金について
まずはiDeCo(イデコ)と国民年金基金って何なの?
というところで、知ってる人はスルーしてください。
ざっくり説明すると、どちらも国民年金にプラスして積み立てていくことで年金を増やすことができます。
国民年金は基本的に絶対入らないとダメで、このイデコと国民年金基金は任意での加入になります。
どちらも共通点も多いですが、細かい違いもあるので人によってどっちがいいかは悩ましいところであります。(掛金の上限までならイデコと国民年金基金を併用して加入することもできます)
イデコと国民年金基金の共通点や違い
どちらがいいか比べるにはまず、共通点や違いについて知っておかないと比べれません。
このへんも簡単に説明していきます。
まずは共通点から
掛金の上限は年81.6万円(月6.8万円)まで
これはイデコと国民年金基金を合計した掛金の限度額です。
例えば年81.6万円(月6.8万円)を超えなければ国民年金基金を月3万円ほど、イデコを残りの限度額いっぱいの3万8千円!という事もできます。
ちなみに厚生年金に入ってる会社員などは国民年金基金には入れませんが、イデコには入れます。限度額は2.3万円まで。(人によって限度額は変わる)
全額所得控除される
どちらも全額所得控除されます。大きなメリットですね。
掛金に対して15~30%ほどの節税になります。
年間12万円掛けて18,000円ほどの節税効果。(年収400万円くらいの人)
途中の引き出しはできない
どちらも途中での解約などでお金をもらうことはできません。
もらえるタイミングはイデコは60歳~70歳から。(タイミングは自分で決めれる)
国民年金基金は60歳または65歳から。(掛ける年金の型によって変わる)
重要な共通点はこんな感じですね。
次は違いについて
利回り・貰える年金額
国民年金基金の利回りは予定利率といって、加入した時期によって期待できる利益を予想し、それを約束した数字になります。
これは固定なので加入したときの利率でずっと変わりません。
この予定利率は国民年金基金が設立された1991年には5.5%でした。
利率が5.5%ってめっちゃいいですよね!これが固定でずっと約束されてるわけですから!
ですがそこから徐々に下がっていき、2014年以降は1.5%になってます・・・
1.5%って・・・微妙(笑)
これはこれから更に下がっていく可能性もあります!
国民年金基金の利回りは固定なので、加入した時点で自分が将来いくら貰えるか分かります。
国民年金基金のホームページで簡単に調べれます。
逆にイデコは自分の選んだ商品の運用しだいで利回りは変わってきます。
株式などの利率は高いけど下がるリスクも高いものや、債券などの利率は下がるけどリスクの低いもの、元本が保証されている利率は凄い低い定期預金のもの。
それを自分で組み合わることができます。
高い利回りを目指せばそれだけリスクも高くなります。
利回りは自分が選ぶもので変わってくるので、いくら貰えるかはそのときになってみないとわかりません。
誰のお金か
国民年金基金は加入する年齢や性別、加入する年金の型によって掛金が決まり、同時に年金額も決まります。
いくつか給付の型はありますが、基本的に終身年金。
国民年金基金は加入しているみんなのお金を運用して、みんなに分けるとうのが基本的な仕組みになります。
イデコは月5,000円から1,000円単位で掛金を自分で決めれます。
金融商品も自分で選んで運用します。
つまりイデコは自分のお金ということです。
細かい違いなどあげていけばもっといっぱいありますが、とりあえず知っておいたほうがいいのはこれくらいでしょうか。
ということで前フリが長くなってしまいましたが、私的にがどっちがいいか考えて出した結論です。
結論:iDeCo(イデコ)
イデコが得というか国民年金基金にあまりメリットを感じませんでした。仕組みに無理があり、これから先どうなっていくか不安というのもあります。
国民年金基金に入るメリットがないと思った理由として
利回り
今加入すると予定利率が1.5%
これが固定でずっと続いていくわけで、下がることはないでしょうけど微妙な数字ですよね。
自分が絶対100歳位まで生きる!っていうなら国民年金基金のほうがいいんでしょうが・・・
イデコのほうが下がるリスクはあるけど。もっと高い利回り期待できると思う。
元本確保型の定期預金にするなら国民年金基金のほうがよさそうだけど。
遺族一時金
国民年金基金に加入してて、自分が死んでしまったときに遺族に出る一時金です。
国民年金基金には保証期間があるA型と、保証期間がないB型があります。
貰える年金額は変わらないですけど、掛金は保証があるA型のほうが2,000弱ほど高くなります。
保証があるA型なら死亡したら一時金があるんですが、30歳で加入して(1口目ーA型)一番多く貰えるのが65歳で死んで322万円。
そこから年々減っていって75歳で116万円。年金は貰ってるで減るのは当然ですが。
ちなみに30歳でA型に加入して60歳まで払う金額は370万円弱です。
そして保証がないB型の場合は死亡したときの一時金は1万円。。。
一方イデコですが、自分が死んだときは死亡一時金として遺族に自分が積み立ててきたお金を残せます。
死亡一時金は遺族が5年以内に裁定請求しないといけないので、家族には伝えておきましょう。(法定相続人の人数×500万円まで非課税)
5年過ぎると一般の相続対象資産となります。
制度に無理がある
これが国民年金基金に入らない理由としては一番大きいかもしれない。
この制度が始まった1991年には予定利率が5.5%だったのが、現在は1.5%と実に4%もの差がある。
国民年金基金は確定給付型なので、5.5%のときに加入した人にはこの利回りで支給し続けないといけない。
でもその利回りを実現するための資金が足りてない(積立不足)状態です。
なので、その分を補うためや破綻しないためにどんどんと予定利率が下げられています。
なんて不安定な制度なんでしょうか(笑)
これを考えると自分のお金をリスクを負って運用していくイデコのほうが断然いいと思う人がほとんどじゃないかなって思う。
いろいろ考えた結果、今の私に一番いい組み合わせはこれです。
国民年金+付加年金+iDeCo(イデコ)
国民年金だけでは老後は生活はしていけません。
それにプラスしていく制度として付加年金はすごくお得なので加入はオススメです!
詳しくは下の記事をご覧ください。
国民年金基金は付加年金も含まれています。
老齢基礎年金をもっと増やしたいなら国民年金基金のほうが分かりやすくていいかもしれませんが、これまで書いてきたようにこれから入るメリットはあまりないでしょう。
それなら運用のリスクは自分で負うことになりますが、自分のお金を積み立てていけるiDeCo(イデコ)のほうが断然いいです。
ということで、これがiDeCo(イデコ)と国民年金基金はどっちがお得なのか?
を考えた私なりの結果です!
少しでも参考になればと思います。
その後「人生100年時代」というのを考えてみて、国民年金基金をもう一度考えてみました。