つみたてNISAの商品を選ぶ基準とカテゴリ別おすすめ商品

つみたてNISAは金融庁が定めた基準を満たす投資信託・ETFを運用益非課税で年間40万円まで、最長20年間積み立てていくことができます。

金融庁が定めた基準とは信託報酬が安く売買手数料はゼロ(ノーロード)など、投資初心者でも気軽に始めやすいものになってます。60歳まで解約できないiDeCoとは違っていつでも売って現金化することもできますし。

2018年11月現在、買える商品はインデックスファンド141本、アクティブファンド17本、ETF3本の全161本

つみたてNISAで買える商品はこの161本から選ぶことになりますが、金融機関によって買える商品数やラインナップはバラバラです。

つみたてNISAをはじめるときはまず金融機関を決めないといけません。

おすすめなのはSBI証券楽天証券です。どちらかを選べば間違いはないでしょう。

取扱商品数はSBI証券が149本、楽天証券が146本とどちらも商品数トップクラス。

さらに積み立て金額は100円から1円単位で決めれるほか、頻度も毎月や毎日など選ぶことができます。(他の金融機関では1,000円から1,000円単位。毎月のみなども多いです)

今回紹介する商品はSBI証券、楽天証券ともにすべて買えます。

特に私がおすすめしてるのは楽天証券です。

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つみたてNISAの商品を選ぶ基準

ここで選ぶつみたてNISAの商品は、非課税期間の20年をフルに使って運用するという前提で考えます。

長期で積み立てて運用していくと考えると、私は100%株式でいいという考えです。

(運用期間が5年~10年までと短いときは債権を入れてリスクを下げます)

資産クラス別に最も低コストのインデックスファンドを組み合わせてポートフォリオを作ります。

私のポートフォリオはiDeCoも合わせて

・国内株式 20%

・先進国(米国中心)55~60%

・新興国 20~25%

くらいになるようにしてます。

これは国内株式はこれから先あまり成長が見込めないこと、先進国特に米国はまだまだこれから成長が期待できること。新興国はリスクは高いですが成長力は魅力的であることから考えたポートフォリオです。

もちろん人によってはつみたてNISAの枠はすべて米国株式1本に投資する。とかも全然ありだと思います。

「長期間積み立てていく」こと「運用益が非課税」というのがあるので、ある程度リスクを取ってより高いリターンを狙いたいです。

つみたてNISAカテゴリ別おすすめ商品

それではつみたてNISAのカテゴリ別でのおすすめ商品を紹介していきます。

国内株式

国内株式のインデックスファンドは連動する指数が3つあります。

  • 日経平均 (東証一部上場銘柄のうちの255銘柄)
  • TOPIX (東証一部上場の全銘柄 約2000銘柄)
  • JPX日経インデックス400 (東京証券取引所に上場を行っている400銘柄)

この3つのインデックスファンドでは、私はTOPIXを選びます。

理由は銘柄数が多いので、より分散が図れるという点です。

ベンチマークがTOPIXのおすすめ商品は

  • <購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド
  • eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)

どちらも信託報酬は0.17172%以内

この2つだったら正直どちらでもいいと思います。

純資産額では現在、ニッセイが205億、eMAXIS Slimが52億。

(純資産額が大きいほうが安定した運用が期待でき繰上償還のリスクも減ります)

純資産額で比べると現在はニッセイのほうが大きいですが、eMAXIS Slimは2017年2月末に設定されて日が浅いので単純に比較はできません。そして純資産額の伸び率はすごいです。(人気があるということ)

ちなみにマザーファンドの純資産総額はeMAXIS Slimのほうが大きいです。

それらを踏まえまして、どちらかと言えば私はeMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)を選びます。

業界最低水準の運用コストを目指し続けるというところも好印象です。

先進国株式

先進国株式の低コストインデックスはこの3つ

  • SBI・先進国株式インデックス・ファンド 信託報酬 0.1155%程度
  • ニッセイ外国株式インデックスファンド 信託報酬0.11772%以内
  • eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 信託報酬0.11772%以内

ベンチマークはSBIがFTSEディべロップド・オールキャップ・インデックス

ニッセイとeMAXIS SlimがMSCI コクサイ インデックスです。

FTSEディべロップド・オールキャップ・インデックスは日本・韓国を含む小型株までの約5600銘柄。

MSCI コクサイ インデックスは日本・韓国は小型株は含まない約1300銘柄となっています。

分散性の観点からいくとFTSEディべロップド・オールキャップ・インデックスのほうがいいと思いますが、日本・韓国が含まれてしまうので資産分配に気をつけなくてはいけません。(韓国は新興国株ファンドに含まれていたりします)

日本・韓国、小型株まで含めるかどうかの選択ですね。

これはそれぞれ考えがあると思います。私はどちらかというとMSCI コクサイ インデックスを選びます。資産分配を調節するのが面倒くさいのと先進国株式に関しては米国中心でいきたいのであまり多く買う予定はないからです。

ということでMSCI コクサイ インデックスの2つですが、これもどっちでも良いと思います(笑)どちらかと言われるとTOPIXのときと同じ理由でeMAXIS Slim 先進国株式インデックスを選びます。

米国株式

先進国株式のメインは米国で考えています。

理由としては米国経済はまだまだ成長が見込めることと、ヨーロッパなどの先進国は米国ほど成長は期待できないからです。

おすすめの米国株インデックスは

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 信託報酬0.1728%以内
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド 信託報酬0.1696%程度

ベンチマークはS&P500とCRSP USトータル・マーケット・インデックス(米国ETFのVTIと同じです)

S&P500は米国の大・中型株500銘柄。CRSP USトータル・マーケット・インデックスは米国上場株約4000銘柄で構成されています。

正直どちらでもいいと思います。

私は分散という観点から米国株をほぼ100%カバーできる楽天・全米株式インデックス・ファンドを選びます。

さきほど上で紹介した先進国株式インデックスにも米国株は6割ほど含まれてます。

それで十分だと考える方は米国株インデックスは必要ないでしょうし、米国1本でいきたいかたはこちらを選べばいいでしょう。

新興国株式

新興国はこの3つ

  • SBI・新興国株式インデックス・ファンド 信託報酬0.1948%程度
  • ニッセイ新興国株式インデックスファンド 信託報酬0.20412%以内
  • eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 信託報酬0.20412%以内

先進国株式のときと同じ顔ぶれですね。

ベンチマークもSBIはFTSEエマージング・インデックス。ニッセイとeMAXIS SlimはMSCIエマージング・マーケット・インデックスになります。

FTSEエマージング・インデックスは大型・中型・小型も含む約2000銘柄で構成され韓国は含まれていません。

MSCIエマージング・マーケット・インデックスは大型・中株が中心の約850銘柄で韓国が含まれています。

ここも小型株と韓国を含めるかどうかの違いです。

先進国と新興国のベンチマークはFTSEかMSCIでそろたほうが分かりやすいですね。

そうすると小型株まで含めるFTSEのほうがより分散した投資ができます。

ただ私は資産分配のわかりやすさなども考慮してMSCIでいきます。

ということで新興国株式もeMAXIS Slim 新興国株式インデックスを選びます。

全世界株式

株式100%でいくなら紹介した国内株式・先進国株式・先進国株式のインデックスファンドを組み合わせて自分なりのポートフォリオ組めばいいと思います。

ただ自分でポートフォリオを組むのは面倒な方には1本で全世界に投資できる全世界株式インデックスがおすすめです。

信託報酬が安くおすすめなのはこの3つ

  • SBI・全世界株式インデックス・ファンド 信託報酬 0.15%程度
  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド 信託報酬0.2296%程度
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 信託報酬0.15336%以内

ベンチマークはSBIと楽天はFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス。

eMAXIS SlimはMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスです。

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスは世界の大・中・小型株まで含めた約7500銘柄からなり、全世界の株式市場時価総額約98%をカバーしています。米国ETFのVTと同じですね。

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスは世界の大・中型株約2500銘柄で構成されており、全世界株式市場の時価総額約85%をカバーしています。

どれを選ぶかはそれぞれ考えがあると思います。私が買うとすればこの中では信託報酬は高いですがやはり楽天・全世界株式インデックス・ファンドでしょうか。

この3つの中では一番安心して買える気がします。

まとめ

つみたてNISAで長期(10年以上)の積立運用をしていくなら株式100%がいいと思います。

選ぶ商品はできるだけ低コストのインデックスファンドでポートフォリオを組むのが望ましいですね。

私のおすすめは

  • eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
  • eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
  • eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

この3つを国内20%・先進国55~60%・新興国20~25%にします。

先進国株式に関しては米国の楽天・全米株式インデックス・ファンドかeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)にしてしまうか、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスと1:1とかにしてもいいかなとも思います。

とはいえこれが正解とかはなく、自分なりにアクティブファンドや債権、リートなどを含めたバランスファンドなども取り入れてポートフォリオを考えるのも面白いと思います。

今回紹介した商品は今(2018年11月)現在の情報です。

コストなどは変わる可能性があるので、最終はご自身でお確かめください。

参考にしていただければ幸いです。

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