iDeCo(イデコ)と国民年金基金の併用を考えてみる

日本国内に住んでいる国民年金の第1号被保険者が加入できる国民年金基金と、iDeCo(イデコ)を併用するならどう組み合わせるのがベストなのか?

個人的には国民年金基金よりもiDeCo(イデコ)+付加年金のほうが良いという考えで、私自身その組み合わせで入っています。

詳しくはこちらの記事で書いてます↓

iDeCo(イデコ)と国民年金基金はどっちがお得なのか?考えてみた結果

ただしこれからは「人生100年時代」と言われているように、100歳まで生きるということも考えてライフプランを立てていかなければなりません。

そうなってくると制度としては不安な部分もありますが、終身型にすれば死ぬまで国民年金にプラスしてお金がもらえる国民年金基金は魅力的です。

ここではiDeCoと国民年金基金を併用について考えてみましょう。

iDeCoと国民年金基金を併用していく前におさらい

まずはこの2つの制度を併用していくうえで抑えておきたいポイント

掛金の上限は合わせて年81.6万円(月6.8万円)

iDeCoと国民年金基金は両方合わせて年81.6万円(月6.8万円)が掛金の上限になります。

掛金は全額所得控除

掛金はどちらも全額所得控除です。

ちなみに国民年金基金は社会保険料控除で、家族の掛金分も負担した場合はまとめて所得控除できます。iDeCoは小規模企業共済等掛金控除で本人分のみの控除です。

国民年金基金に加入すると付加年金には入れない

付加年金はとてもお得ですが国民年金基金に加入すると付加年金には入れません。というか国民年金基金の中に付加年金はすでに含まれているということです。

付加年金についてはこちらで詳しく書いてます↓

私が付加年金に加入した理由。メリットや注意点など

受給額

国民年金基金は加入する時点でいくら貰えるのかわかります。

性別、年齢、いくら掛けるかを入力するだけです↓

年金額シュミレーション

iDeCoは自分が選んだ商品の運用次第で変わります。

このへんはどちらもメリットでもあり、デメリットでもあります。

経費はいくらかかるか

国民年金基金は経費はかかりません。

iDeCoは加入時に2,777円。そして毎月167円、年間2,004円は最低限かかります。(金融機関によってはさらに手数料がかかります)

詳しくはこちらをご覧ください↓

iDeCo(イデコ)とつみたてNISAを経費で比較!どちらがお得?

この経費の部分は結構大きいです。iDeCoは掛け金を5,000円以上、1,000円単位で変えれますが、掛け金が低いとコストの割合が大きくなることに注意が必要です。

国民年金基金はどのプランを選べばいいか

それではiDeCoと国民年金基金を併用していくなら、国民年金基金のプランは何を選べばいいのか。簡単にプランを説明します。

まずは1口目は死んでしまったときに遺族に一時金が支払われる期間があるA型と、保証期間がないB型を選択します。2口目以降は掛金の上限まで好きなものを選んで決めます。

プランは下の表の通り↓

死んだ時に遺族に一時金が支払われる保証期間
終身年金 A型(65歳下ら支給) 15年保証期間付
B型(65歳下ら支給) 保証期間なし
確定年金 Ⅰ型(65~80歳支給) 15年保証期間付
Ⅱ型(65~75歳支給) 10年保証期間付
Ⅲ型(60~75歳支給) 15年保証期間付
Ⅳ型(60~70歳支給) 10年保証期間付
Ⅴ型(60~65歳支給) 5年保証期間付

iDeCoと併用なら終身年金(A型かB型)

iDeCoと併用するなら確定年金であるⅠ型~Ⅴ型をあえて選ぶ必要はないでしょう。iDeCoなら受給のタイミングや方法も自分で決めれますし、遺族への一時金もあるので。

では終身年金のA型とB型ではどちらがいいのか?

どちらも受け取れる金額は変わらないですが、保証期間があるA型は掛金が大体月1,200円ほど高くなります。

もしもの時にお金を残したい家族はいるのか?生命保険は入っているのか?なども考慮して決めましょう。

ちなみに私は入るならB型です。保証期間15年なので80歳以上生きれば一時金はないですし、iDeCoと併用する理由としても長生きするリスクを考えての加入なので掛金の安いB型がいいです。

何歳まで生きれば国民年金基金のほうが得なのか?

ここも重要な部分ですよね。

仮にiDeCoで月31,000円3%の利回りで30年間運用できたとすると約1800万円になります。

国民年金基金で30年間、1口目B型とB型5口で月31,465円掛けていくと65歳から年額84万円貰えます。

この計算で行くと22年後、つまり87歳まで生きると1800万円を超えてくるので、87歳以降は国民年金基金のほうがお得ということになります。

もちろんiDeCoの運用成績によって国民年金基金の方がお得になる分岐点は変わります。

iDeCoと国民年金基金はいくらずつ掛けるのがベストか

これは人それぞれの考え方や、掛けれる金額によっても変わると思います。

長生きリスクを重視するなら国民年金基金の割合を多めにする。国民年金基金はちょっとした保険的に掛けておいて、iDeCoをメインで自分で運用商品や受給方法などを決めれるほうがいい。などいろいろあると思います。

ただ注意点として、30代になっていればB型の一口目で1万円くらいの掛金になります。

例えば月の掛金が1万5千円までしか無理だという場合。併用すると国民年金基金1口(約1万円)とiDeCo5千円(最低額)ほどになるのでiDeCoのコストの割合が大きくバランスがいいとは言えません。

収入が増えて掛金を増やしていければいいですが、少ないうちは併用するよりもどちらか1つに決めてしまったほうがいいでしょう。

iDeCoの掛金とコストに関してはこちらの記事に書きました↓

iDeCo(イデコ)の掛金はいくらが正解?一番お得なのは?

私の考えは掛金が少ないときはiDeCo+付加年金が良いと思います。

まとめ

iDeCoと国民年金基金を併用するならどう組み合わせるのが良いのか。考えてみた結果

  • 国民年金基金は終身年金(A型かB型)
  • 長生きリスクを重視するなら国民年金基金の割合を増やす
  • iDeCoは掛金が少ないとコストの割合が大きい
  • 掛金が少ないうちはどちらか1つにしたほうがいい

といったところでしょうか。

私自身は国民年金基金に関しては加入するかまだ考え中です。

iDeCoをはじめるなら口座選びは重要です。
オススメの口座はこちらでまとめてます↓

iDeCo(イデコ)の口座はどこがおすすめ?失敗しない金融機関はここ!

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