2018年11月1日から受付を開始するSBI証券のセレクトプラン。
私自身、現在は旧プランであるオリジナルプランでiDeCoに加入しておりセレクトプランに変更予定です。
今回はセレクトプランに変更後、買いたいと思う商品を中心に紹介していきます。
セレクトプランとは
まず簡単にセレクトプランを説明します。
これまでiDeCoでは、SBI証券は運用商品の多さや運用管理手数料無料などで他の証券会社を圧倒していました。
ですが後発の証券会社から同じく運用管理手数料無料、そして商品も多くはないがより低コストで絞ったラインナップでSBI証券も押され気味になってきてました。
さらに「確定拠出年金法等の改正」で運用商品の上限数が35以下になり、オリジナルプランで67あった運用商品を2023年までに35以下になるように減らさなくてはなりません↓
SBI証券のiDeCo運用商品の除外対象はこれにスイッチングを!
そんなこともあり、より「低コスト」と「多様性」を重視して登場したのがセレクトプランです。
オリジナルプランでは商品数をもう増やすことはできないし、商品を入れ替えるというのは難しいですからね。。。
セレクトプランの特徴
まず1番は業界最低水準の信託報酬を目指すインデックスファンド「eMAXIS Slimシリーズ」
この超低コストの投信を国内株式、国内債券、先進国株式、先進国債券、新興国株式、全世界株式、米国株式(S&P500)、8資産均等型とラインナップ。
これによって最も低コストのインデックスファンド商品をそろえた証券会社といってもいいレベルになりました。
(低コストでいうとマネックス証券と松井証券もいい勝負です)
米国への投資も「NYダウ」と「S&P500」で選べるようになりました。
米国への投資は、楽天証券の楽天VTIでの盛り上がりからも関心の高いことはわかります。
そして全世界株式への投資も低コストでできるようになりました。
こちらも楽天VTで話題になりました。1本で全世界に低コストで投資できるので人気です。
セレクトプランでは楽天VTと似たような全世界株式への投信は2つから選べます。
アクティブファンドも人気どころはしっかりおさえてます。
「ひふみ年金」「ジェイリバイブDC年金」はそのままで、「セゾン投信」もセレクトプランで買えるようになりました。
商品を選ぶ基準(ポートフォリオを考える)
まずiDeCoやつみたてNISAなど将来のための「投資」と、短期的な売買で利益を狙う「投機」とは別で考えます。
将来のための「投資」の枠の中でどのような商品を持っているか。どの程度リスクが取れるのか。全体的なポートフォリオを踏まえて考えていきましょう。
私はこの先iDeCoで25年以上運用をしていきます。長期になるほどリスクは下がるので、基本的に100%株式のインデックスファンドに投資していきます。
より高いリターンを狙うといってもアクティブファンドは選びません。今までの歴史を考えてもコストなども含めてインデックスファンドにはなかなか勝てないからです。
ポートフォリオに少し組み入れるというのはありかなとも思いますが。
全体的なポートフォリオはざっくりですが、資産クラス別に低コストのインデックスファンドを組み合わせて
・国内株式 20%
・先進国(米国中心)60%
・新興国 20%
くらいになるように選んでいます。
なぜこの割合かというと、国内株式はこれからそれほど成長が期待できないのと、先進国では特に米国はこれからまだ成長が望めるであろうということ。そして新興国はリスクは高いですが上がったときの爆発力に期待しての割合です。
セレクトプランで買いたいおすすめ商品
それでは私が買いたいおすすめの商品をあげていきたいと思います。
この中で自分にあった商品を組み合わせて、ポートフォリオを組んでいくといいと思います。
国内株式
国内株式のインデックスは2つです。
- eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) 信託報酬0.17172%以内
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド 信託報酬0.17172%以内
どちらも信託報酬はどちらも0.17172%以内と同じです。
TOPIXは東証1部の「全銘柄」
日経平均は東証1部上場会社のうちの「225銘柄」
の動きに連動するインデックスファンドです。
私は分散という点で日経平均よりもTOPIXを選びます。信託報酬も同じですしね。
ということで国内株式はeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)がおすすめです。
先進国株式
先進国株式は2つ
- eMAXIS Slim先進国株式インデックス 信託報酬0.11772%以内
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 信託報酬0.11772%以内
ベンチマークはどちらもMSCI コクサイ・インデックス。そして信託報酬も0.11772%以内と同じ。
MSCI コクサイは米国が約65%ほどしめており、残りを日本を除くヨーロッパなどの先進国から構成されています。
正直どちらでもそんなに変わらないと思いますが。。。
私は業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続けるということを謳っている
eMAXIS Slim先進国株式インデックスを選びます。
米国株式
上であげたように先進国株式インデックスでも米国株の割合は65%ほどあります。
ですがヨーロッパなどの先進国はこれから先の成長はあまり成長は見込めません。
ということで、これからも成長していくであろう米国株を中心に買っていきたいです。
セレクトプランでは米国株式は2つ
- eMAXISSlim米国株式(S&P500) 信託報酬0.1728%以内
- iFree NYダウ・インデックス 信託報酬0.243%
S&P500とはニューヨーク証券取引所とナスダックに上場している主要米国企業の中から選出された大型500銘柄からなる指数です。
そしてNYダウは米国の主要業種を代表する優良企業30で構成されている指数。
どちらかというと私はeMAXISSlim米国株式(S&P500)を選びます。
理由は分散して投資できるのと信託報酬も安いからです。
ポートフォリオの先進国の枠はeMAXISSlim米国株式(S&P500)だけにしてしまってもいいかなとも考え中です。
新興国株式
新興国株式インデックスは1択です。
- eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 信託報酬0.20412%以内
MSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動します。
2018年はあまりいい成績とは言えませんが、成長性に関してはやはり魅力があります。
全世界株式
今まで紹介したインデックスファンドを好きなように組み合わせるだけでも十分低コストで、自分のとれるリスクに合わせてポートフォリオを作れると思います。
ですが組み合わせ次第では全世界株式だけのほうが低コストでわかりやすい場合もあります。セレクトプランは3つ
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド 信託報酬0.15%程度
- eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) 信託報酬0.15336%以内
- EXE-i グローバル中小型株式ファンド 信託報酬0.3304%程度
この3つで悩むとしたらSBI・全世界株式インデックス・ファンドとeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)ですね。
この2つを簡単に説明します。
SBI・全世界株式インデックス・ファンドは3つのETFを組み合わせてFTSE グローバル・オールキャップ・インデックスの動きと連動するようにしています。楽天VTと同じ指標ですね。
全世界の大型・中型・小型株を対象とし、全世界の時価総額の98%をカバーします。
大体ですが日本8%+先進国82%(米国52%)+新興国10%ほどです。
ただしSBI・全世界株式インデックス・ファンドは3つのETFを組み合わせて同じ動きになるように目指すというところなので、実際の動きは乖離などある程度は出てくるでしょう。
あと実質コストなども高くなる可能性もあります。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)はMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動します。
この指標は世界の大型・中型株からなり、時価総額の上位約85%をカバーしています。
大体の割合としては、日本を除く先進国87%(米国57%)+新興国13%ほどです。
この2つに関しては日本株を入れているのか、小型株も含めるのかあたりが大きな違いでしょうか。
信託報酬もそれほど変わりません。が、3つのETFを組み合わせてるSBI・全世界株式インデックス・ファンドは隠れコストが気になるところなので、私ならわかりやすいeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)を選びます。
国内株は希望の比率になるようにeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)を買います。
EXE-i グローバル中小型株式ファンドに関して言うと日本を含む世界の中小株式市場に連動します。これをメインに持ってくるのはリスクが高いでしょう。
ポートフォリオに組み入れるのはありだと思います。
バランス
株式だけではなく債権やREITも入れたバランスファンドがいい方におすすめしたいのは
- eMAXISSlimバランス(8資産均等型) 信託報酬0.17172%以内
国内株式・先進国株式・新興国株式・国内債券・先進国債券・新興国債券・国内REIT・先進国REITを12.5%(8均等)ずつ投資できます。
リバランスも自動でしてくれるし信託報酬も格安です。
バランスファンドがいい方にはおすすめです。
まとめ
セレクトプランではかなり低コストの商品が増えました。米国株式や全世界株式など今回紹介した商品を組み合わせて自分なりのポートフォリオを組みたいと思います。
人それぞれ取れるリスクなどを考えてその中で一番コストが低くなるようにしたいですね。
iDeCoの場合は気軽にスイッチングもできるので(もちろんやりすぎはおすすめできませんが)そこまで固く考えなくてもいいと思います。
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参考にしていただければ幸いです。