海外FXのは、なんとなく怪しく危険で怖いというイメージを持ってる方は多いと思います。私自身その一人でした。
ですが実際海外FXを使ってみて感じたのは、全くイメージとは違って堅実で、すごくフェアだということ。
だからといって、海外FXのほうが国内FXよりも優れている！と言いたいわけではありません。
イメージだけで避けるのではなく、しっかり違いを知って自分に合ったほうを選べるほうが賢明でしょう。
今回は海外FX、国内FXの特徴など比べているので参考にしてみてください。
海外FXと国内FXの違い
まずは海外FXと国内FXの違いからまとめます。
| 海外FX | 国内FX | |
| 最大レバレッジ | 200～1000倍 | 25倍 |
| 取引方式 | NDD方式 | DD方式 |
| スプレッド | 国内FXと比べると広い | かなり狭い |
| 信託保全 | バラバラ | 全額信託保全 |
| ゼロカットシステム | あり | なし |
| 税金 | 総合課税 | 分離課税 |
| 損失繰越 | できない | できる |
※これは大まかな分類で、すべての業者に当てはまるものではありません。口座のプランによっても変わります。
１つずつ見ていきましょう。
最大レバレッジ
今現在、国内FXは金融庁のレバレッジ規制により最大25倍です。
海外FXでは200倍～1000倍までとかなりレバレッジは高いです。
レバレッジが高くなるとギャンブル性も高くなり危険だというイメージが強くありますが、これは間違いです。
レバレッジが高くなると資金効率がいいというだけです。
投資戦略のないトレードをしていれば、レバレッジが低かろうが高かろうが危険です。
取引方式
国内FX（DD方式）・・・私達トレーダーとインターバンクの間にFX会社（ディーラー）が介入します。
海外FX（NDD方式）・・・FX会社（ディーラー）は介入せず直接注文ができます。
ざっくりと説明すると国内FXに多いDD （ディーリングデスク）方式はFX業者が間に入り注文を「呑む」ことができ、トレーダーの負けがFX業者の儲けになる関係です。
故にトレーダーにとって不利な動き（意図的なスリッページやストップ狩りなど）があるとも言われます。
そのかわりと言ってはなんですが、原則固定の激狭スプレッドでトレードができます。
海外FXではほとんどがNDD（ノン・ディーリングデスク）方式で、インターバンクに直接注文が流れます。
NDD方式での収入となるのは純粋にトレーダーの取引手数料（スプレッド）なので、業者と顧客の「利益相反」が起こらず透明性の高いトレードができます。
約定力や約定スピードも早く安定しています。
ただしスプレッドは変動制でDD方式よりも広いです。
スプレッド
スプレッドとは簡単に言うと手数料です。
狭いほど取引コストが安くトレードできます。
上で書いたように、取引方式の違いからスプレッドはかなり差があります。
国内FXの多くは原則固定で激狭スプレッド。
海外FXの多くは変動スプレッドで国内FXに比べると広いです。
変動スプレッドは取引量が多くなれば狭くなり、取引量が少なくなれば広がります。
なので変動スプレッドでは、取引が活発になる21時～2時頃がスプレッドが狭くなりやすい時間帯です。
信託保全
信託保全とは万が一FX会社が破産（倒産）したときに、信託保全されている資産の範囲内でお金が返ってくる仕組みのことです。
国内FXでは現在、全額信託保全が義務化されているので安心です。
海外FXでは全額信託保全の義務化はなく、業者によってバラバラです。（一部信託保全や分割管理のみなど）
ゼロカットシステム
ゼロカットシステムとは、為替相場が暴騰・暴落するような非常事態でも、口座に入れた資金以上の損失、つまり借金を背負うことがない仕組みです。
これがない国内FXでは、よく例に出されるスイスフランショックのときなどは、強制ロスカットが正常に機能しなかったことで多くの個人投資家が借金を背負うことになりました。
このゼロカットシステムがある海外FXでは口座に入れた資金以上のリスクはないので、安心だと言えます。
税金
共通している部分は給与所得者は20万円以上、非給与所得者は38万円を超えると確定申告しないといけません。
国内FXは申告分離課税という税制度で、給料とは別に国内FXで出た利益に一律で20.315％（所得税15％＋住民税5％＋復興特別所得税 0.315％）がかかります。
海外FXは総合課税という税制度で、給料と合算した金額に対して累進課税で増えていきます。
FXでの利益が小さいうちは海外FXのほうが税金が安いですが、利益が大きくなってくると国内FXのほうが安くなっていきます。
損失繰越
損失繰越（損失控除）とは前年に出した損失を持ち越して、今年の所得から差し引くことをいいます。
国内FXでは最高３年にわたって損失の繰越ができます。
海外FXでは損失の繰越はできません。その年ごとに税金を支払わないといけません。
海外FXと国内FXの使い分け
以上のことを踏まえて考えていくと、海外FXと国内FXのどちらが良い・悪いとは一概に言えません。
大切なのは自分のトレードスタイルに合わせて選ぶことです。
それでは海外FXと国内FXをざっくりとですが、簡単に分けてみましょう
海外FXを使う理由
- 高いレバレッジでトレードしたい
- ゼロカットシステムがある業者でトレードしたい
- スプレッドよりも約定力とスピード重視
- 透明性の高いトレードがしたい
- 利益が少ないうちは税金が安い
- ボーナスなどのキャンペーンが大きい
国内FXを使う理由
- できるだけコストを抑えたい（スプレッドや入出金などの手数料など）
- 取引回数が多い（スプレッドが狭いので有利）
- 利益が大きいので税金を安く抑えたい（どれだけ稼いでも一律20.315％）
- 損失繰越（損失控除）をしたい
- 全額信託保全がある（海外FXで全額信託保全は限られている）
上であげた理由は海外FXと国内FXですべて当てはまるものではありません。
（レバレッジ、税金や損失繰越などは決まってます）
各業者やプランによって細かい条件は違うので、最終的な決定はしっかり調べてから使いましょう。
ただ実際に使ってみないとわからないことも多いので、はじめは口座には少額だけ入れて小さいトレードで試してみるがいいと思います。
基本的に口座を開くのは無料ですしね。
海外FXは口座を開くのが難しかったり怖いイメージがあるかもしれないですが、今は逆に国内FXよりも簡単かもしれません。（もちろん業者によりますが）
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